コラム「○○副産物、○○ミールの謎」

ペットフードを買う時に、表面の「獣医師が推薦」とか「国産」とかいう表示を見て買うことが多いのですが、私はついつい裏面のラベルに書いてある、原材料を見てしまいます。そして時々、「○○肉、○○類、○○ミール」といった原材料が書かれていることがあります。

 

さっそく1つ目のポイント。「原材料は、左上に書かれているものほど、含まれている割合が多い」

つまり、左から順に、入っている量が多いということです。まずは最も多く含まれている材料が何かを確認しましょう。

 

そして2つ目のポイント。「謎の原材料、○○副産物、○○ミール」

例えばミート副産物、ミートミールといった名前を見ることがありますが、私たちが食べるものには表示されていることは無いはずです。ミートだから肉、肉だから良いような気もしますが、ちょっと考えてみましょう。

 

肉ではない可能性があります。

 

では何なの?ということですが、簡単に言うと、食用の肉を取り出す過程で出た肉以外の部分です。食肉部分以外ということは、例えば血液、毛、ひづめ、角、くず皮、糞、胃、などです。ミート副産物という表示も毛、角、歯は除くなどの違いはあるものの、メインの食肉部分ではないという点では同じです。

 

副産物、ミールといったものはレンダリングという作業を経て製造されるのですが、このレンダリングという作業では、牛、羊、豚など、食肉処理が終わった後の頭や皮、羽根や骨などをまとめて処理します。ここから取り出した脂肪は動物性脂肪になり、更に残った物から水分をなくして出来上がるのが粉末状のミールになります。さらにレンダリング工場では、他にも様々な物をまとめて処理をします。その中にはレストランが出した生ゴミ、事故で亡くなった動物、薬で安楽死させられた動物、病気で亡くなった病原菌を持ったままの動物、といった物も含まれている可能性があります。 

 

可能性がある、という表現をしました。もしかするときちんとした食肉の副産物かもしれません。ただ、それを確認することができないのです。だから謎なのです。